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SW Costume
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セレブレーションなどスターウォーズのイベントではおなじみのコスプレイヤー達。数多くのトルーパーやジェダイの
姿はイベントを盛り上げる存在として欠かせないものとなっている。今回は「REBEL LEGION」のメンバー
として活動されているREMYさんにコスプレの魅力などを聞いてみた。
− どのような活動をされているのかを教えて下さい。
REMY:最初は個人でコミックマーケットやコスプレイベントなどに参加していました。コスプレのジャンルはアニメ・漫画がメイン
で、同じ様な趣味のある友人と活動している内にアメリカに本部のあるスターウォーズ(以下、SW)コスプレでSWを盛り
上げるファン団体「REBEL LEGION」や日本のファンクラブ団体「JEDI ORDER」の存在を知りました。
その時はSWは好きでしたがアニメ・漫画のコスプレしか知らず、まさかSWコスプレをしている方がいるとは思わず衝撃で
した。「REBEL LEGION」はメンバーとして登録するのに衣裳審査があるので敷居が高かったのですが、セレブレ
ーション4とセレブレーション・ヨーロッパに参加したときに海外の人に衣裳をそれだけ持っているのに「なんで登録しない
の?」と言われて、色々考えているうちに日本支部をまとめている方から連絡を頂き参加することにしました。「REBEL
LEGION」の総メンバー数は世界で3000人以上いて、そのうち日本支部では25名が活動しています。「JEDI
ORDER」は100名くらいのメンバーが全国にいます。活動はボランティアで試写会や映画館、各種イベントでのパフォ
ーマンスを主としています。この活動以外は個人で色々なイベントにコスプレ参加しています。
− コスプレを始めたきっかけは何ですか?
REMY:高校の文化祭でアニメのコスプレをしたのが最初で、そのうちコミケなどでもやるようになりました。5年位色々と活動し、
その後しばらくブランクがあったんですけど、ある方から「久しぶりにコミケでやってみたらどう?」と誘われて、私のRE
MYという名前の由来でもある「戦国魔神ゴーショーグン」というロボットアニメの「レミー島田」というキャラクターのコ
スプレをやったんです。先にお話しましたが活動している内にパソコンでいろいろ調べていたら、SWのコスプレをやってい
る人達がいることを知り、エピソード3公開の直前という時期でもあったので、私もSWをやってみようと思い、エピソード
3公開の年のコミケでパドメをやりました。
− コスプレの魅力は何でしょう?
REMY:私は変身願望が強いので自分がなれないキャラクターになりたいという思いがあります。やるなら自分よりもきれいな人にな
りたいとか(笑)。みんなで集まってコスプレをやることでその作品の疑似体験ができることが魅力です。あとはやはりその
作品を好きな人達で集まり楽しく活動出来る事でしょうか(笑)。
(画像提供:REMYさん)
− 衣装の保管などはどうしているんですか?
REMY:昔やっていた頃の衣装は捨ててしまいました。今思うともったいなかったかも(笑)。復帰してからはパドメの衣装が5着で、
そのほかの映画やアニメの衣装が10着くらいあって、自分のクローゼットの半分くらいを占めています。そのほかにウィッ
グや靴などの小物は納戸や自分の部屋に置いています。クリーニングは私の場合は基本的に洗える生地を探して使っているの
で、自宅で洗濯しています。衣装につけるスパンコール等の装飾品も洗えるものを使っています。ただどうしてもいくらかは
はずれてしまったり、着ている内に衣裳は傷みますので、洗濯の後には必ずメンテナンスが必要です。特に海外のイベントで
は長いときは12時間くらい衣裳を着て歩き回るので、普通の服と同じで着やすいように作っています。自宅で試着して動き
やすいように服の長さを調整したり、着かたを工夫したりしています。あとは衣裳製作時にはネタ帳を作っているのでアイデ
ィアを思いついたときはメモをしたりしています。そういう工夫が楽しかったりします。
− 衣装は一着いくら位かかるんですか?
REMY:ピンからキリまであるんですけど、パドメの衣装はウィッグや小物を含めて材料費が3万5千円から13万円まで幅広いです。
布が少ない方がやっぱり安く上がります。費用が掛った衣装は海外から買った生地を使って、スパンコールも4千個くらい手
作業で縫いつけ、生地を染めるのにもスプレーを20缶使ったり、製作に7ヶ月かかっています。手間がかかる方が費用も高
くなりますね。あとアニメのコスプレだと実物がないのでお金をかけなくても雰囲気を出せたりしますが、実写の映画だと実
際に人が作った衣装が存在するから、それに近づけようとすると時間もお金もかかります。私はパドメの衣装に関しては全部
自分で手作りしています。その他の衣裳ではプロの方が作って売っているショップもあるので大量生産している衣裳などは何
着か購入したりもします。ですが、自分でどこか手直ししたり手を加えて着ています。やはり自分で作った(手を加えた)衣
装は愛着が湧くんですよね。なので、セレブレーション・ヨーロッパの時にパドメのコスプレをやっている人から私の着てい
た衣装を譲ってくれと言われたんですけど、流石に売る気はおきなくてお断りしました。
− キャラクターの選択はどのようにしているんですか?
REMY:私の場合、コスプレをやるにもお芝居のように感情移入(共感)が出来るキャラクターでないとだめなんです。キャラが好き
な事、衣裳を作りたい&着たいと思う事が重要でしょうか。でも、ただ衣装を着るだけとは思っていなくて、本物にはなれな
いけれど作品の雰囲気を再現できたらいいなと思っています。例えばエピソード3のパドメはアナキンのことを想ってずっと
不安を抱えているので、私もエピソード3のパドメの衣装を着たときの撮影時には笑顔を見せないようにしています。その時
は気持ちも落ち込んでしまうのですごく疲れますけどね(笑)。
(画像提供:REMYさん)
− いままでコスプレした中でお気に入りのキャラクター、これからやってみたいキャラクターを教えて下さい。
REMY:SWでは断然パドメです。それ以外だと1番好きなのは「ベルサイユのばら」のオスカル様ですね。高校生の時に実写版の映
画が公開されて、それのオスカル様のコスプレをやったんですけど、コスプレをやめる前にもう一度リベンジしたいです。そ
の時はパドメ以上に衣装にはこだわりたいです。その次はやっぱりレミー島田です。昔からきれいでかっこいい女性、男前な
女性(笑)が好きです。最近ではヘタリアのハンガリーさんのコスプレを始めまして、ハマってます(笑)。
− これからコスプレを始めたいという方にアドバイスをお願いします。
REMY:そうですねー。やはり自分が好きな作品・キャラでやりたいと思うのを選ぶのが一番いいかと思います。ですが、SWで例え
てみるとエピソード1のアミダラの衣装はとても素敵だと思うんですけど衣装を作ろうとなると難しくて私には無理と思うん
ですね。理想と現実のギャップっていうのがやっぱりあって無理をすると楽しくないのでそこは気をつけた方がいいと思いま
す。趣味の遊びなんですからやはり楽しみたいですしね。だから自分でやりたいと思って無理なくできるキャラクターが一番
ですね。キャラへの愛があれば大丈夫だと思いますが(笑)。
(2009年2月28日、恵比寿「Cantina」にて)
関連リンク
REBEL LEGION:http://www.rebellegion.com/
JEDI
ORDER:http://www.nurs.or.jp/~asukanet/jo/