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SW Modeling

今回は〈SW Modeling〉と題して、モデルグラフィック誌への作例掲載や今年5月に行われた第48回静岡ホ
ビーショーでの展示など、スターウォースモデラーとして活動されているヤタ氏にスターウォーズの模型の世界について
語っていただいた。なお今回は我々の質問に対してメールで回答していただくという形式とした。


− スターウォーズ(以下、SW)のどこが好きですか?

ヤタ(以下、Y):いきなり難しい質問ですね(^^;。子供の頃初めて見た時、X−Wing・R2−D2・ライトセイバーが大好き
         でした。長い付き合いでよくわからなくなってます。空気のように生活上普通にある物なので(^^)。アイテムを
         挙げるとなるとインペリアル級スターデストロイヤーですかね。あ、ライトセイバーも好きですよ。ANH(新たな
         る希望)オビとかROTJ(ジェダイの帰還)ルークVer2とか。X−Wingもベイダーもスピーダーバイクも
         ダースモールもAT−ATも・・・・。

− 本格的に模型製作を始めてからどれくらい経ちますか?また、SWの模型を作り始めてからはどれくらい経ちますか?

Y:中学生の頃に一度目、20歳頃に二度目の模型製作をしていましたが、そのあとずっとやっていませんでした。復活し本格的にやり
  始めたのは2006年の冬からです。昔からSW物はやってました。ちょびっと。

 
(画像提供:ヤタ氏)

− 自分の思った通りに模型を完成させることができるようになるまでどれくらいの年月が必要でしたか?

Y:100%思った通りには今でも出来ません。これは永遠にそうだと思っています。数をこなし経験を積むことにより、だんだん10
  0%に近づけることが出来ていくと思います。これは模型に限ったことではないですけどね(^^)。



− SW模型製作の際にどのような物を資料として活用していますか?

Y:スターウォーズ・クロニクルやスカルプ・オブ・ギャラクシー等の書籍やネット上で見つける画像は当然ですが、友人知人からの情
  報もとても役に立ちます。ブログをやっているとそういう交友関係を築くことが出来ますね。人の繋がりってありがたいことです。


− 車や飛行機などのスケールモデルと比べて、SW模型を製作する上での違いはありますか?

Y:それは技術的なことでしょうか?そうならば他と同じ様にアイテムごとに違うところがあるのではないかと思っています。スケール
  モデルの中でも車と飛行機がかなり違う行程を踏むのと同じようにSWでも(インペリアルシャトル)タイデリアムとサンドクロー
  ラーでは違うでしょう。私の場合、車や飛行機などのスケールモデルとSW模型を製作する上での違いとなると「やる気」ですかね
  え。SWを含めSF&ファンタジー模型の方が俄然やる気が出ます。

− プロップや設定にこだわって製作しますか?

Y:私はあまりこだわっていません。作る前はいろいろ資料集めをしますが、完成すると資料無視状態な物になってしまうので(^^;。
  自分なりのアイデアを盛り込むのが好きです。

 
(画像提供:ヤタ氏)

− 最近のSW模型のトレンドは何かありますか?

Y:流行に疎い物で・・・(^^;。SW自体流行とは関係ない存在だと思っておりますので、模型界で何かしら表現の流行があるとし
  てもSW物には関係ないのではないかと。電飾のことをよく訊かれ、知人達も普通にやっている方々が多いのでそれが流行なのかと
  思ったりもしますが、一歩外に出てSW模型をやっている方々の作品を見るとそうでも無いようで・・・。やはり、よくわかりませ
  ん(^^;。

− 模型を自分のイメージ通りに完成させるコツのようなものがあれば教えて下さい。

Y:先の質問の答えと重なりますが、経験だと思います。

− 今はSWに限らず質の高い塗装済み完成品が商品として存在しますが、その中であえて自分で作成する模型を選んだ理由を教えて下
  さい。またその魅力とはなんでしょう?

Y:完成品が欲しいのではなくて作ることを楽しみたいから、作るところに魅力があるからですね。欲しい物が売って無いので作る、と
  言う場合もあります。あと、オンリーワンにこだわるのでキットも必ず何かしら改造してます。

− 今まで作った中の最高傑作(一番気に入っているもの)は何ですか?

Y:私の場合そんなに完成品は多くないのですが、今のところドイツレベルのヴェネター級スターデストロイヤーですね。これのおかげ
  でいろいろな方々と知り合うことも出来たし、いろいろなイベントに参加することも出来たし。いろいろな技術的チャレンジもしま
  した。とても思い出深い作品です。

 
(画像提供:ヤタ氏)

− 今回お店(STAR CASE)に展示されるアイテムのこだわりなどあれば教えて下さい。

Y:当初は展示のことなど考えずにブログ内だけでの発表のつもりでいたので、写真を撮った時にちゃんとスケール感を感じさせる仕上
  がりを目指していました。プロップみたいなことをして遊ぶつもりでもいたので、スタンドの金具を変えることによりいろいろな角
  度で固定できるようにしてあります。あとこれに限らずですが、いつも世界観を感じられるような物を作りたいのでベースにはこだ
  わっています。

− これからSWの模型製作を始める方にアドバイスがあればお願いします。

Y:そんな偉そうなことは言う立場でもないのですが・・・。とにかく手を動かしましょう!どんどん作りましょう!かなあ(^^)。


第48回静岡ホビーショーでの展示の模様。
ヤタ氏はベースの第2デススターを製作。
X−Wingの製作はどろぼうひげ氏。
(画像提供:ヤタ氏)


今回のインタビューの内容が全てのSW模型製作に当てはまるわけではなく、SWモデラーの数だけ様々な方向性があると
いうことを付け加えておきたい。しかしヤタ氏の作品を実際に目の当たりにして、写真だけでは判断できない、その情報量
の多さ、作業の正確さ、電飾の美しさには感動をおぼえた。「新たなる希望」公開から模型製作の技術は日進月歩で進み、
その進化を見た思いである。現在、ヤタ氏のスターデストロイヤーは東京・高円寺のSW専門店「STAR CASE」に
展示されている。一見の価値ありなので、ぜひ足を運んでいただきたい。

関連リンク
ヤタ氏ブログ「のんびり」:
http://blogs.yahoo.co.jp/yatasith
STAR CASE:http://www.starcase.jp/

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